昨年秋からちらちらと見かけて、
この草はなんだろう?
と思っていた植物があります。
今年は爆発的に増えていて
花芽を持っています。
ちょっと危険な外来種で、
すでに広がりを見せている県では
注意を促している地域もあるようです。
- メリケントキンソウ基本情報
- メリケントキンソウがなぜ問題の植物なのか?
- メリケントキンソウの駆除に最適の時期
- 和泉川中央水辺愛護会エリアでメリケントキンソウが多い場所
- メリケントキンソウに似ている植物
メリケントキンソウ基本情報
- 科名・属名:キク科イガトキンソウ属の越年草。
- 原産:南アメリカ
- 花期:4~5月
- 果期:5~6月
- 高さ:5~10㎝
- 生える場所:河川敷、公園、空き地、芝生、ゴルフ場、路肩など日当たりの良い場所
- 特徴:
・秋ごろに芽を出す
・茎を横に出し這うように広がる
・全体に柔らかい毛がある
・種子の先端に硬くて鋭いトゲがある
メリケントキンソウがなぜ問題の植物なのか?
メリケントキンソウが問題になるのは、
種子に鋭いトゲがあるからです。
気づかずに手をついたり座ったりすると、肌にささって怪我をするほどで、最近、公園の芝生広場などに侵入し問題になっているところが増えています。
靴底に刺さったり犬などの毛にくっついたりして、広がっていきます。
公園の芝生広場などに
好んで生息するため、
芝生の上を歩く犬の肉球に刺さり、
犬が芝生で遊ぶのを嫌がるケースも
出ているそうです。
遊ぶのが目的で出かけた芝生で
遊べないのは悲しいですね。
草刈りの時も問題になるようです。
草を刈ろうと種子を握ってしまうと、
トゲが刺さって痛いそうです。
まだ種子のトゲを体験していませんが、
できれば体験したくありません。
メリケントキンソウの駆除に最適の時期
メリケントキンソウは一年生植物(発芽してから1年以内に、開花・結実し種子を残して枯れてしまう植物)のため、結実すると植物は枯れてしまいます。
このことから、駆除の時期としては、開花時期前が効果的であると思われます。
まさに、5月初旬の
今の時期に駆除するのが
一番効果的なようです。
種子ができてしまうと、
草刈りの時に握ってしまうので
痛い思いをする可能性が高まります。
人間も動物も痛い思いをしないように、
今のうちに見つけたら駆除しましょう!
和泉川中央水辺愛護会エリアでメリケントキンソウが多い場所
どの辺りにメリケントキンソウが
生えているのか?見回ってみました。
一番多いのは駅周辺です。
高校へ向かう道にも多いです。
どこかに出かけた人たちが、
メリケントキンソウの種を踏んで
靴についてきたものが、
駅周辺で落ちた可能性が高いです。
メリケントキンソウに似ている植物
マメカミツレも外来種で、
オーストラリア・ニュージーランド
原産だそうです。
見分け方は、
葉の色と花のつき方で区別がつきます。
メリケントキンソウは、
・葉が緑色
・花は枝分かれした茎の付け根につく
マメカミツレは、
・葉が黄緑色
・花は長い柄の先につく
花の時期も、マメカミツレの方が
1ケ月ほど早いようです。
ちょうど4月にマメカミツレが
咲いているところがありました。
葉っぱの形は、
本当にメリケントキンソウに似ています。
マメカミツレは長い柄の先に
花が咲いていますが・・・
メリケントキンソウは、
茎の根元に花芽をつけています。
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外来種の中でも、
種子のトゲでケガをする危険性がある
メリケントキンソウ。
見かけたら駆除をお願いいたします。
参考資料:
鹿児島県のサイトに種子の写真が載っています