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2024年の年開けは、 中和田小3年生の再活動から始まった!

新年早々の1日夕方、能登半島地震が発生”しました。

2日には羽田空港日本航空機炎上、全員脱出、衝突の海保機5人死亡“するという大事故が起きました。

更に、3日夕方には”北九州市内の食堂街で大火災発生“という大惨事が次々と起こり・・・

大変な年開けとなり、今年は気を引き締めて取り掛からないといけないな~と強く感じた所です。

お亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。

 

明るいニュースもありました。

箱根大学駅伝大会で”青山学院が新記録で総合優勝“とか、全国高校ラグビー大会で神奈川県代表の桐蔭学園が優勝“しました。

 

和泉川中央水辺愛護会の2024年がスタート

例年、正月明けのこの時期は寒いのですが、今年は暖かくて過ごしやすい日々が続いています。

例年、私達の活動は9日の第二火曜日が開始日なのですが、今年は“中和田小学校3年生による体験学習が再び実施” されることから、学校の対応可能な16日の第三火曜日に合致させて行うことにしました。

また、当初は昨年活動した1組と3組の54名の児童たちだけでしたが、残りの“2組26名の児童たちから一緒に体験学習がしたい”という強い要望が先生にあり、「愛護会さん!!何とか活動ができませんか」とS先生から年末の26日にお願いされました。

私は児童たちが活動したいという自主的な気持ちがあるのならば大切にしなければいけないと考えて多少の不安はありましたが、受け入れをすることにしました。

 

試行錯誤して誕生した「かきだし棒」

児童数80名の活動となると作業時の道具が必要となります。

2組の54名のときには何とか手持ちの道具数で間に合わせていましたが、この程度の数量では80名は当然において、道具不足が生じて「空き手」となる児童が出てきてしまいます。

折角、活動に参加したけど“道具が無かった”という不満の残る状態となるので何としても道具を持たせたい。

 

また、今度の落ち葉清掃は前回と違って歩道上に落ちている状態でなくて、風に吹き飛ばされて歩道脇や植込みの根元の木のすきまに入り込んでいる落ち葉(写真①)を搔き出して行う清掃なのです。

写真① 木の根元にたまった落ち葉

通常使用する竹ぼうきや竹くま手は、形状が大きいので歩道脇や植込みの根元の木のすきまに入り込んでいる落ち葉を除去するのは難しく効率も悪いのです。

 

そこで木のすきまに入っている落ち葉を容易に搔き出す簡単な道具を作ろうと考案したものが、「かきだし棒」(写真②)という名前のものです。

写真② かきだし棒

百円ショップで売っている竹製の割りばしを利用。

太さ6ミリ、長さ20センチのものに3ミリの穴をドリルであけて、3本1組になるようにリングを取り付けた道具です。

これを40組製作しました。

超安価でたくさんの数量ができたことにより、児童全員に道具を持ってもらうことが可能となりました。

 

事前に「かきだし棒」で落ち葉の掻きだしテストを行った所、3本より(写真③)も2本(写真④)の方が食事をする時の箸の持ち方と同じであり、落ち葉の搔きだしがスムーズにできて好結果(写真⑤)を得ることができて採用しました。

写真③ 3本によるテスト

写真④ 2本によるテスト

写真⑤ 搔き出した後、
きれいになった木の根元

 

中和田小学校3年生との体験学習

16日、80名の児童たちが2列縦隊で早朝の寒さも吹き飛ばすように元気良く、大きな声で“おはようございます!”と口々に言いながら活動に来てくれました。

そして、2名の児童代表により、“2回目の活動となりますが、今日もよろしくお願いします”と大きな声でのあいさつ後、全員で“お願いします”と唱和をしてくれました。

私達は「こんなに沢山の児童たちが来てくれてありがとう。正月から皆さんに会えるのを楽しみに待っていたよ」と喜びの挨拶を返しました。

活動前に挨拶して、
活動についての説明をしました

 

活動はそれぞれの組ごとに分散をしました。

初めて活動する2組には安全に活動させるために6人のメンバーを配置。

車両誘導員、見張り人、作業を指導する人、リーダーといった役柄です。

たくさんの落ち葉を搔き出してくれました

児童たちは生き生きと身体を動かしています。

「授業よりも楽しい」

「落ち葉を清掃した後を振り返るときれいになっていて気持ちがいい」

「学校に帰らないでこのまま、ここで活動をしていたい」

と嬉しい言葉を述べている児童もいました。

熱心に落ち葉を搔き出してくれました

予定の集合時刻、9時50分になって1組のみが集合場所に戻ってきましたが、他の2組は戻って来ません。

どうしたのだろう・・・
事前にリーダーには集合時刻を伝えているのに・・・
先生たちも知っているはずなのに・・・
3時間目の授業に間に合わずに遅れてしまう・・・

色々なことを心配していると、遠くに戻ってくる児童たちの姿が見えてきて“ほっと一安心”しました。

予定時刻より10分位経過していました。

どうして戻って来るのが遅くなったのかと問いかけると、児童たちが「楽しくてもっとやりたい、あそこの区切りの良い所までやりたい」などと言って作業をやめなかったのです。

「先生も一緒になって活動していたから時刻が過ぎても仕方がないと思った」との、会員の言葉でした。

清掃後はこんなにきれいになりました!

振り返りの時間で児童たちに感想を聞いたところ

「植込みの下に犬のフンが沢山あった」
「タバコの吸い殻が落ちていた」

との言葉が発せられました。

私達が活動している時にも見かける、ごく一部の大人たちの悪い行動です。

児童たちに何て返答してよいか困ってしまいました。

飼い主やタバコを吸われる方は「マナーを守って」下さい。
お願いします。

活動後に振り返りをしました

当会のHさんからお礼の言葉として、一生懸命に活動してくれてありがとう。

活動をしながらも「周囲の草花とか花のつぼみなどにも目を向けてほしい」 
自然の変化や花の美しさなどにも気がつき「活動が楽しくなりますよ」とありました。

全くその通りですね。

 

児童たちは疲れた様子も見せず、かえって“意気揚々と元気よく”学校へと戻って行きました。

 

後日、S先生から今回の活動に対するお礼の言葉と、児童たちから2月、3月の定例活動日にまた、愛護会の人たちと一緒に活動をしてきれいにしたいとの要望がありました。

私達の一つの楽しみとなりました。

 

1月も一緒に活動してくださってありがとうございました。

2月も楽しみにお待ちしています!

 

文:寺田
写真:寺田・Iさん