和泉川中央水辺愛護会では、月2回の定例活動をしています。
それ以外に、個人の都合に合わせて定例外活動を行っています。
最近取り組んだ定例外活動で想ったことについて書きます。
暑い真夏に繁茂した雑草
和泉川の活動場所の一画である石橋たもとから下流へ向かって、右側の柵内の植込み部分は6月に除草をしました。
それ以降は他の区域の除草作業で手一杯の状態が続いたことから、雑草が繫茂している状態を確認していても何もできなかった。
また、ある場所には雑草に混じって昨年の種が落ちて自生したキバナコスモスの花が次から次へと長い期間咲き誇って、人々の目を楽しませてくれていました。
今年の異常に暑い真夏。
雑草は例年以上に盛んに背丈を伸ばし、雑草が雑草を覆い隠すように競って繫茂し続けていたのです。
数年前にYさんによって植えられている「ムクゲや山茶花、椿など」の樹木はつる性のやぶからしなどに覆われて、息苦しそうに訴えている様子でした。
しかし、除草など何も手を加えることはできないのが現状でした。
心の内では早く除草をしてあげたいと思いながらも、“他の優先順位の高い除草場所があるのだよ”とか、“キバナコスモスが咲き終わる頃まで待ってよ”と言い訳を自分自身に言い、見てみないふりをして通過するのが常でした。
雑草をきれいに刈って新年を迎えたい!
今年も残り少ない12月を迎えて、他の区域の除草活動も一段落してきて想うことがありました。
それは、この区域が雑草に覆い隠された状態のままで、雑草やキバナコスモスは枯れ果てて緑の色からチョコレート色や白っぽい色に枯れて変色しているのを見ると、“この状態で正月を迎えさせることは出来ない”ということでした。
何とかして除草を行い綺麗な状態(美しい景観や樹木のスッキリとした姿)にしてあげようと決意して、12月初旬から除草に取り組みました。
活動を始めるとなかなか大変で重労働です。
足元が平坦でなくて傾斜がありデコボコもあり、作業で往来するのもよく足元を確認しながら行うのです。
雑草とキバナコスモスはほとんどが枯れていて、特に名前を知らない雑草の茎は1~3㎝と太くて長さが2~3mもあり、かつ数多く枝分かれしている。
川ののり面に覆いかぶさるようにして倒れていたり、他の雑草と絡み合ったりしていることから足元までに引き上げるのが大変でした。
ゴミ出しするには既定のサイズ長さ約90㎝以下にしなければなりません。
雑草やキバナコスモスの茎の形状は竹のように空洞となって節もあります。
乾燥しきった茎は鎌で切ろうとしても刃がたたないので切断が困難となります。
そのような時には
・茎の太さにより手で折ったり
・足の太ももに当てて折ったり
・太い茎は片方を足で踏みつけて他方を両手で持って体重をかけながら折り曲げて折ったり
様々な形の肉体労働の作業となるのです。
一方、背丈の低い枯れた雑草はのこ鎌で地面を削るようにして、雑草の根っこの部分から除去するのです。
根っこを残したままでは来年、根っこから芽が出て新たな雑草となる恐れがあるからです。
このようにしていろいろな雑草を刈取りあるいは抜き取りしながら一か所に集め
↓
ゴミ出しが容易となるよう固縛ひも(商品名PPひも)で束ね
↓
直径が40~50㎝の太さとなるように固縛
すると人力で引き上げられる重量となり、柵外にごみ出しが出来るのです。
和泉川に訪れる鳥たちに癒される
このように地面を削ったり掘ったりする作業に集中している時に、一羽のセキレイが尻尾を上下に動かしながら近づいて来て、くちばしで削られた土の中を突つきながら虫などを探している様子に出会います。
セキレイは私を怖がらないで、ますます近づくという動作を繰り返しているのです。
こんな愛くるしい情景を見ると作業の疲れも吹き飛んでしまいますね。
また、ある時にはカワウが水の流れが穏やかで水深が50~60㎝位の所で潜りを繰り返しながら小魚を捕っている姿を見つけました。
小魚がいないのか捕獲できずにいましたが、やっと一匹捕獲することに成功!
見ている私も嬉しくなってきました。
しばらくすると近くにある小石が堆積した小さな中洲に飛んでいき、羽を大きく開いて羽ばたきを始めました。
先程から潜りを繰り返したので体全体が濡れていることから、水を跳ね飛ばして乾かしているのだろう。
そして羽根を広げて背を向けている方向が、太陽が照りつけている方向と同じなのです。
太陽の方向に背を向ければ少しでも早く乾燥することを知っているようなしぐさを見せてくれました。
ああ~こんな状況が見られるなんて・・・小さな幸せを感じるひと時です。
目標の草刈りを達成しました!
今回、目標とした1区画の雑草の抜き取り作業は6日間要しました。
長さで表しますと約60mです。
雑草がなくなった状態を振り返って見ると美しくて、気持ちもスッキリとします。
さらには、作業した所にはごみ類が一つも落ちていない、あるいは投げ捨てられていなかったという状態でした。
いつもなら空き缶、空きペットボトル、レジ袋や菓子類の空き袋といったごみ類がありました。
歩行者のモラルの向上とか綺麗にされている所にはごみ類を捨ててはいけないという行動精神が働いたのか、様々な要因が考えられますが良いことですね。
ず~っといつまでも継続されることを願いたいです。
私達が健康なうちは良いけれど・・・
他方、景観のことを考えますと、雑草のない状態がいつまでも保たれていれば嬉しいのですが、1~2か月もすれば新たな雑草が芽生えてくるのです。
私達が健康で作業ができる期間は良いですが、出来なくなった時にはどうするのでしょう。
行政の方で除草作業を実施されるのか?
それともお金(予算)がないから何もできずに放置されてしまうのか?
お金はあっても除草作業をする人々がいないなどの問題等があって、再び、雑草が覆いかぶさる状態に戻ってしまうのか?
綺麗な景観はどうなるの・・・と作業中などにいろいろと想うのです。
みなさんはどのように対処したらよいと思いますか?
住みよい環境とか街づくりについて一緒に考えて欲しいですね。
文・写真 寺田